誰でもすぐにできる!太りにくい食べ方とは?
ダイエット効果を高めるご飯の食べ方をご紹介します。
それは、「ごはんを冷まして食べる」ことです。
炭水化物=太ると思われがちですが、炭水化物に多く含まれる「でんぷん」は冷めた状態になるとダイエット効果があることがわかってきました。
レジスタントスターチとは?
レジスタントスターチとは、消化されない(レジスタント)でんぷん(スターチ)のことです。
通常、糖質は、胃で分解されて、腸から吸収され、栄養となりエネルギーになります。そのため、糖質=太る!っというイメージがつき、糖質制限が大流行。
ダイエットの天敵は糖質とされ、「カロリーが高い」、脂肪が蓄えられ肥満に繋がると言われてきました。
しかし、その後の研究によりデンプンの中には、食物繊維と同じように、消化されずに大腸にまで届くという特徴があることがわかったのです。
そして、この「消化されない」特徴こそがダイエットにとても効果的と言われています。
なぜなら、すぐに吸収されないため、糖質の消化スピードを穏やかにし、血糖値の急激な上昇を抑えてくれるからです。
ダイエットとの関係
レジスタントスターチには、「加熱すると大幅に減り、冷めると増える」という特性があります。
未加熱の状態では、でんぷんの分子は消化されにくい状態にありますが、いったん加熱すると「糊化(どろどろした糊状態になること)」となり、でんぷんが冷めていく過程で再結晶化し、消化されにくいレジスタントスターチに変わるのです。
そのため、炊きたて熱いごはんより、おむすびなどの冷めたごはんのほうがレジスタントスターチの量が確実に増加します。
血糖値との関係
産業医として年間5万人の健康指導をする総合内科専門医の益江毅医師は、著書『やせたい人はカロリー制限をやめなさい』に掲載されている事例の中には、2型糖尿病と肥満を合併している人を対象にしたレジスタントスターチを摂取する研究で、レジスタントスターチを摂取しない対象群よりも空腹時血糖値、空腹時インスリンの値が低くなった、と報告もされています。
レジスタントスターチの増やし方は?
ごはん茶碗で食べるよりも、塩や具材で味付けしたおむすびがおすすめです。
また、コンビニやスーパーマーケットの冷蔵ケースに並んでいるお弁当のご飯やおにぎりも、レジスタントスターチがたっぷり含まれているので電子レンジで温めないのがポイントです。
ご飯以外でも、熱い「温玉そば」よりも冷えた「ざるそば」のほうがダイエットには適している、と言えます。
まとめ
レジスタントスターチは、冷めていく間に増えていきます。
そのため炊き立てごはんよりも冷やごはん、
温蕎麦や温うどんより、ざるそばざるうどんの方が、
レジスタントスターチは多く含まれています。
ただし、冷やごはんや冷やそば(うどん)に
温かい汁物をかけた場合のレジスタントスターチ量は
変わりにくいと言われているので、
お茶漬けやカレーなど、組み合わせを工夫することで、
より美味しい食事に変えることができます。